サンプリングを低い値で行うと、高い確率でレンダー結果にノイズが発生する原因となります。
作業中の画像にノイズが発生している場合、以下の手引きに順に従うことで解決方法の理解の一助となるはずです。
サンプル値を上げる際の良い大まかなやり方としては、まず値を二倍にし、リファレンスと比較してクオリティを許容レベル以上まで引き上げ、そこから最終的にケースバイケースで少しずつ値を減らす方法があります。
→ まず、レンダー設定のアトリビュートのクオリティグループ内で、 Motion Blur とDepth of Field のどちらか、もしくは両方をオンにします。ほとんどの場合、ピクセルサンプリング(Quality: Sampling)をデフォルト値(3×3) からより高い値に上げる必要が出てきます。激しいモーションブラーもしくは被写界深度を使用するカットに対しての典型的な値は、6×6~12×12以上の範囲だと言えるでしょう。ピクセルサンプリングを上げることで、発生する可能性のあるエッジエイリアシングも自動的に解決することができます。
○i 3Delightはプロダクション用途のためにデザインされたもので、他のレンダリングエンジンと異なり、独自の効果的なサンプリングによってレンダー時間の急激な増大なしに高ピクセルサンプル数を可能にします。そのため、3DモーションブラーやDOFなど画像の重要な側面に関しては、コンポジット段階までオフセットして手に入るクオリティを落としてしまうのではなく、レンダーすることを強くお奨めします。3DモーションブラーやDOFを一緒にレンダーする判断は、必ず先行投資となるはずです。この手引きを読んでいらっしゃる方は、本件に関してはすでに気づきながらも、既定のピクセルサンプル数に基づきサンプリングを最適化し、このようなエフェクトを最適にレンダーされていることかと思います。
→レンダー設定でQuality: Indirect Illuminationのサンプルアトリビュート(デフォルト値は64)を上げてみましょう。
→レンダー設定でQuality: Indirect Illumination のエリアライトサンプル アトリビュートを上げてみましょう。
→ノイズの見つかった( 3Delight Material内のような)各オブジェクトのマテリアルシェーダー内の、リフレクションもしくは屈折にローカルで指定されたサンプルを上げてみましょう。3Delightでは、サンプルとは使用する最大サンプル数、という扱いをしているため、より大きな値を入力する可能性もあります。3Delight materialに関しては、間接スペキュラーサンプルのデフォルト値は32です。
→使用している素材のローカル サブサーフェス サンプルを上げてみましょう。3Delight for Mayaで配布している基本素材のうち、3DelightMaterial と3DelightSkinの両方では、サブサーフェス サンプルをローカルで調整することができます。
→Maya Fluidの場合:Maya上の次の手順で値を上げましょう。fluidShape > Shading Quality > Quality
→ボリュームパーティクルの場合:…coming soon
→Bifrostの場合:…coming soon
→OpenVDBボリュームの場合:…coming soon